⁂ カラー / オランダカイウ ⁂
上品で優雅で存在感のある
ウェディングブーケにも多用される
美しい花
カラーが咲いていましたよ。
科名 属名*サトイモ科 ヒメカイウ属
分類*多年草 球根草花
和名*和蘭海芋(オランダカイウ)
英名*Calla lily Arum lily
原産地*南アフリカ
開花*4月~7月
カラーの写真
カラーを接写
カラーの名前の由来
和名の「和蘭海芋」の由来は、江戸時代にオランダの船でこの花が渡来したことによります。「和蘭」から来た+海外のサトイモ科の芋で「海芋」で、オランダカイウと呼ばれるようになったようです。
カラー(calla)は、カソリックの尼僧が付ける襟(カラー)が花の形に似ていることによる・ギリシャ語の美という意味カロス(Kallos)の語源によるという、ふたつの説があります。
カラーを観察
優美なカラーと里芋科だというのが、イメージ的に受け入れられないのですが、確かにその葉を見るとサトイモ科なのが頷けます。
今までカラーは、お花屋さんにて切り花として買ったことはありますが、その時葉っぱは付いておらず、認識外でした。
カラーの葉は、水が上がりにくいので花材としては不向きのようです。
さあカラーを観察してみましょう。
ぱっと見、白い花に見える紙をクルリと巻いたような部分は、仏炎苞(ブツエンホウ)という苞。苞とは萼なので、葉っぱが変形したものとなります。
ここまで花と化す葉っぱ、自らの花では虫は呼べないと悟っての変化なのでしょうか?
本物の花は黄色い花軸の部分です!ちょっと認めたくない棒です。
多肉の花軸に花を密集させる肉穂花序(ニクスイカジョ)。
根元のボコボコとしているのが雌しべ群で、花軸の上部に白いものが付着しているように見えるのが、花粉です。
なんとも奇妙な形態の花なのでした。
カラーを飾る際に、今までじっくりと本当の花を見ていなかったと思いますので、是非興味深々で覗き込んでみて下さい。
カラーとギリシア神話
ギリシア神話の最高位の女神ヘラは、その美しさからゼウスが恋に落ち、結婚を条件に、女神テミスと離婚させて結ばれたお相手です。
そんな、結婚や母性を司る女神ヘラの母乳には、人間の肉体を不老不死にする力を持っており、ヘラクレスもその母乳によって怪力を得、その力を秘めた母乳がこぼれて咲いた花が、カラーとされています。
カラーの花言葉
「華麗なる美」「乙女のしとやかさ」「夢のような美しさ」